raingoesup

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日記

昨日は不調だったのを思い出す。朝早くに出て研究室に辿り着くところあたりまでは良いんだけれども、教科書を忘れていたことに気付く。研究室に古い版の同じものがあったからそれを持って講義に臨んだのだけれど、内容が足りていなかったので事をなせなかった。該当の話をするとき、教授の言う何ページを開けて見詰める格好をとってはいたけれど、その何ページは自分の手元には存在していないのだった。誰かに見せてもらうということも機を逃して、居心地の悪い時間を過ごすのだった。居心地どうこうよりもリアルタイムに理解を得られない効率の悪さこそが今は問題にすべきところだが。勉強もいまいち捗らなくて、憔悴した頭でバイトに勤しむ。中学生の無邪気な嘘を目撃し頭がまた少しかすれていく。焦りは語調や目の運動となって、不調が自分の人格を上塗りしていく感覚に溺れそうになる。