raingoesup

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日記

雰囲気や知性が劣化することを卑怯にも恐れて、雰囲気と知性を自分の好む具合に成立させている文章を音読していた。いくらやったところで足りない。

いくらアニメを見ても結局何かが足りないし、一時期のように本に没入するということもできなくなってきている。一昨日のように何かに没頭できているというのはとても好ましい状態だった。最近の自分におけるこうした没入というのは、それが適当に終わってもよいものだとわかった上で適当にやっているときに表れている傾向がある。入試の準備にしても、まだ何もわからなかった四月の段階では、わからないなりに手探りを続けることができ、結果として頭を良くすることはできていた気がするのに、方向性を固めなくてはいけなくなってきた最近は、何も手がつかず頭を劣化させるのみだ。

今頭によぎった悪いものを一応書いておくとする。結局自分がそうした性質が極限に強いのだったとしたら、完全に自由な期間というのを与えてやるべきだったのだが、それとは全く逆の状態を続けていた生活は、なんと無駄なことだったろう。と、結局は嘆きで文章を終結させるのだが、その月並み感たるや。終結させないと今のようなことになる。

頭によぎったイメージは、多分自分が思ったよりも文章を終結させる力の無いような虚弱体質なものが多くて、けれどそんなものがいちいち身体の動きを止めてきたりする。今日困難にぶつかったときは、ひたすら問題と行動計画と愚痴を声に出しながら対処をしたら、案外うまくいったのを思い出す。

愚痴はとても嫌いだった。周囲の人間に負を撒き散らすことに罪悪感を覚えないような美観の欠如を、それだけにはなりたくないと軽蔑していた。

 

今頃こんなになって、かろうじて厚くなっている壁を信じて、自分の声の小ささを信じて、自分のために声を出している自分にとって、多分ずっとそれは半分くらい嫉妬だったんだろう。