raingoesup

「」

日記

たまらなくなって外へ出た。

月が出ていた。満月ではなかったような気がする。記憶していないのは、まわりに月の百倍程の径の光の輪が出ていたのに心をうばわれたからだった。

 

夜の神社は、わずかな光に石塔や砂利が照らされていて美しく、森の匂いがひたすら存在しない追憶を呼ぶ。

砂利を踏むことはない。