raingoesup

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テイル

少し話せないことがあったけれどやはりもうあまり気にならなかった。昼は唐揚麻婆玉丼というのを食べてとても美味しかった。食堂から研究室に向かって歩く。いつも一人で歩いた道。ふと今のこの生活が自分は結構好きなんじゃないかと思った。風邪が治ったからか天気が良かったからか。一人でいたって堂々と歩けていることからそういう感情が生まれた。

研究室もこのところ雰囲気が良い気がする。先輩は影のない親切を見せてくる。僕は今までもそうであったように、そこで上手くは交われないけど。嫌いな奴ともそこそこ合わせて喋っている。自然に。本当に言いたいことを掠めることぐらいはできている。