このヌツキという少女は少々露悪趣味的なところがあるらしく、ことあるごとに......。
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きっとこの世のどこかにもっと気の合う人間がいるのだと、そんな幻想ばかり抱いて過ごしている。
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水の中で自分の髪にさわる。なめらかな解像度のシュミレーションでゆったりと重いゆらぎがあることを、手と頭髪と、それから首元に伝わる波で感じる。
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ブログでツイッターをやる自由を体得した。
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「概念は世界の半分」という概念を聞いた。このところ僕はめっきり概念寄りで、この前も近所の用水路でなにやらひょうたんに透明のチューブで水を注入しているらしい初老に声をかけようかなとか思ったけれど、結局イメージしただけで満足してしまった。そんなだから、内側を堂々巡りするだけなのだけれども、そういう営みになれてしまっている。ほんの少し存在しずらさめんどくささを捉えた半端な完璧主義のゲーム脳は、はじめから負けているのに注力したくないと思ってしまうんだろう。そうそう僕が子供の頃は兄とゲームしていっつも負けてばかりだったからもうそこで負け犬のしみったれた根性がしみついてしまっていたんだ。普通にやっていてもつまらないから奇を衒うことだけは知ったけれども、それは僕の根っからのややこしい自意識には馬が合わなかったらしい。
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ひたすら自由でも何をしたらいいという発想がない人間だというのを思い出した。
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