raingoesup

「」

何もわからな2

今日は比較的良い。朝家を出るときは悪かった頭の調子も、夕方ごろには回復していた。悪かった頭が消えると同時にいくつかの失敗を忘れた気もするが、気にはならない。もっと前から頭から離れていた本の返却についてはまだ余裕があった。たぶんこのあたりは大丈夫で、もっと考えるべきは大きなことなんだと思う。十代のころはすべて過ちであったから、何も取り戻せはしないにせよ、それを踏まえて過ちは少なくしたいのだけれど、考えられてもいないということは、十代のころと同じレベルでの失敗にまた戻っているということのように思う。

明日は研究中間発表。周りに流されて、多分その周りたちよりはおそらくましなものの、本当に納得できるところまで詰めるという一種の納得に至る過程を経てはいない。これも過ちの一つではあるのかもしれない。考える余裕は昨日の午後から増えたはずだけれど、そこから今の期間において、完成度を高めようという意識に至るまでの遷移はなされなかったということになる。

この話をきっかけに思い出したけれど、自分の理想を犠牲にして得た馴れ合いや、馴れ合いの結果くすんでいった意識に、僕はどう接してやればいいんだろう。今日も事務室で大きな声で喋っていることにひどく神経を疑うもののそれに対して何も言うでもなく、自分のほうへ話が飛んできたら適当なレベルの冗談を返すことに集中などしていた。今このときは、手の上に載せて眺めることはできているけれど、それを憎むべきか改めるべきか何もしないべきか。何が役に立つかなどわからないから、今役に立つものを選ぶ。それが今の自分の状態行動空間だったはずだ。そうか。どうしようか。

今の話だと何か周りの人間を見下してばかりいるようだが、実際は劣等感が多く含まれることによる心の動きだということは多少自覚もしている。存在しない誰かに断っておく。