raingoesup

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逃亡→日常

苛々がつのり頭が痛くなったところで家を出た。とりあえず何か食べようと思って、1駅だけ電車に乗って駅構内の蕎麦屋でとり天蕎麦を食べた。また電車に乗った。学校へ行ってもいいが、天気も悪くないし京都で服を買おうと思い、学校の駅を乗り過ごした。服を買いに行ってもいいが、また同じ範囲で動き続けることはこの閉塞感の打破にはつながらないし、せっかくだったらこのままもう少し先の駅へ行って適当に散策しようと、京都駅を過ぎた。京都と高槻の間の新快速が止まらないあたりの雰囲気が好きだからそのどこかへ行こうと思ったのだ。しかし乗っていたのは新快速だった。いつもと違う駅だったこと、はじめ京都に行くつもりだったことによる。好きなのは島本あたりだというのは分かった。とりあえず高槻で降りた。散策してみることにした。駅前の立体的な歩道構造は好きな雰囲気だった。ここはもしかしたら自分が親しむことになっていたかもしれない駅だ。行きもせずに絶ったのはもったいなかったかな。今親しんでいる地域、いや好きという意味はないそれより、いくらか魅力的に見える。ぶらぶらしたけどいまいちどこに吸い込まれたりすることもなく(これがいつもの自分の散策の形態だ)、結局最初に目についていたジュンク堂へ入った。近くのジュンク堂よりは狭いが、落ち着いていた。漫画を買おうかと思ったのだが漫画は売ってなかった。同じビルには、おばさんがやっている黒い服ばかりの服屋があって、店主のおばさんはそういうゴシックな黒い服が好きそうでありながらおばさんとしてのポップさも持ち合わせている感じがして好感を得た。他のおばさん店舗もあったがよくは覚えていない。とりあえずそういうよくわからないおばさん商売を成り立たせているというところに憧れる。京都方面の電車に乗る。島本周辺をまたよく観察した。京都で降りて服を買って、疲れてそのへんで座って一息ついたのちに帰った。