会社の同期で遊ぶ会が開催されていたが、結局参加しなかった。
夜歩く。ツイキャスでもしようかとよっぽど考えたけれど、この状況下で違和感がある行為であることは確か。そういう違和感を押し切るというのは、自分の勝手な思想や意思で良識から遠ざかるということで、あまり望ましい展開ではない。散歩しているだけでまあ同じなのだけれど、その押し切りだけは踏みとどまる必要があった。もしやっていたらどんなことを話すかな、人が来たらどんな対応をしようかなと勝手に妄想していた。身の上話を完全に自分のペースで話すというのは、精神的に良いことのように思えた。
歩いていた目的の一つは煙草を吸うためだった。最寄りのコンビニでは少しつまらないし、歩きたい気分でもあったので、少し離れたところを目指した。ついて、まあここで買った煙草でもないし、何か買ってから吸おうと思い、入店した。ビールと悩んだけれどキットカットのキューブ状の何かいい感じのやつを買って出た。よく見たら灰皿は撤去されていた。この前つい最近通りかかったときはあったと思うのだけれど。何をやっているのだか分からないが、歩いた。
歩くのはまだかろうじてどうにか悪くない行為としての体裁をなしている。いささか夏っぽくなってきた空気が良いのかもしれない。見飽きたと風景に憤ることもなかった。なるべく音楽も聴かずに、世界にチューニングを合わせる。そんなふうにしているとむしろ、時間や場所にとらわれない精神的なありかたがぼんやりと見えてきたりもする。