起きてから寝るまで一度も外の空気を吸わないというのはダメになりそうなので小雨の降る中散歩に出たら途中から雨足が強まってサンダルと足と裾がズブズブになった
雷も鳴り出して思わず傘を右手で持ったが、少し打たれてみたい気持ちとなんとなく打たれるんじゃないかという予感が生まれた
昔は本当に先のことが想像できなかった
小学校低学年のときは自分があのおっさんみたいなでかい高学年になるところなんて想像できなかったし、高学年の6年生になっても、自分が中学生になんてと思っていた
中学生になったら例えばこんな別れを乗り越えられるような心を持っているんだろうか、と
そんなこんなで、そんな見えないその先に差し掛かるどこかで適当に自分は停止してしまうんじゃないかというイメージがなんとなく自分の中に常に存在している
雷は一度光っただけだった
帰ってきてタオルでズブズブの足を拭いて、サンダルはそのまま放置した