塾に来ていた中学三年生たちは全員無事合格したようだった。良かった。
私の精神にも良いし、お礼にお菓子類をたくさん貰えたのも良い。
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学内の企業説明会最終日。朝から夕方まで話を聞いていた。
自分のことなのかどうかも怪しいような状態のまま、それなりにその場に適応するようなかたちで意識が折りたたまれていく。
明日は進路面談。話すことは大体見当をつけたけれど、その内容であるところの決定は、自分についてのことでしかないはずなのに、自分でないような雰囲気で実感がない。
置かれている現状から論理的に導かれるものの中から、一番自分の気持ちに近そうなものを選んでいるというだけなのだ。
気持ちや選択はそういうものでしかないんだろうか。
自分にとって長らく明確に持てなかったものであり、後悔の果てに導かれたものの達成できなかったもの。それ以上の経験が自分にはない。
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グレーゾーンに立ち続けてきたということなんだろう。
あれだけ自分を賭してみた集団の、最後の日にだって、一歩退くことが美徳なんじゃないかと思って迷っている。
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とりあえずこちらは退かないことにしてみた。
何かがあるんだろうか。