raingoesup

「」

2019.11.26

痛みに対してしずかにフィルタを掛ける。はじめのうちは楽しいことを考えていたがそういう温度の縛りはかえって雑念にまみれやすい気がしてやめた。

・・・

いつのまにか更地が増えている。そこに何があったかは当たり前のようにわからない。

 ・・・

・・・

何かを取り返すように作業に打ち込む。まあやっている最中は虚しくないのでよい。

・・・

同期はずっと卒業旅行の話をしている。俺はそういうことを考えたくない。困りたくないというのが先に来ることが多いから、どこかの国へ行きたいという願望がすぐに無意識に殺されるようになったのか、湧いてこない。今日わかったこととしては、その二人は別々の旅をするらしいことだった。自分もひょっとすると一緒に行くのかと思っていたから、そこからは一歩安定な状態になったといえる。

行ったほうがいいのだろうけれど、何もままならない状態で考えようと思えるほど、楽しさの期待値が高くない。

基本的にはそういうことを考え出すと無限に悩むたちだ。そのうちに大事なことも忘れ、おろそかになる。バランスが人よりも狂いやすい。

・・・

なににつけてもアウトサイダーであり、アウトサイダー小学生からアウトサイダー中学生になり、アウトサイダー部活動をし、アウトサイダー青春をし、アウトサイダー受験をして、アウトサイダー浪人をして、アウトサイダー仮面浪人をして、アウトサイダーサークル活動をして、アウトサイダー院試をして、アウトサイダー院生をして、アウトサイダー就活をして、アウトサイダー趣味やアウトサイダー恋愛のようなこともして、今はそのアウトサイダー学生生活をあと少しで終えようとしている。それぞれの立場にあって、まともだったことなんて一度もなかった。いつだって何もわからなかったし、そぐわなかった。まあそういうものだと思えば、今更間違っていたところで、違いを見せつけられたところで、それほど落ち込むものでもないかと思える。

まあ、アウトサイダーは今検索して、微妙に自分の思っていた意味とは違った部分があったから、この文章に意味はないかもしれない。